maiko no ashiato

日々のきろく

いつ、どのように死や病が来るのか怖くてたまらない私と周囲の人間関係。

 

私の母53歳でくも膜下出血を発症。

懸命な手術を行ったけれど、寝たきりの失語になってしまいました。

9年間ベッドの上の生活。

意識はあるのに言葉を発することができません。

 

当時私は19歳で父は他界していました。

、若いから大丈夫なんてことはないと思い知って、そこから頭の片隅にはいつどんな風に死や病が襲って来るのかという恐怖を抱えています。

 

そんなことはみんな一緒かもしれません。

けれど、だからこそ人間関係(家族、恋人、友人)は焦ってしまいます。

大切な人に別れ際かけた言葉を気にしてしまいます。

 

想いを伝えないと死んでしまうかも、病になって伝えられなくなるかも。

と思ってしまうんです。

最後に投げた言葉がその人との最後のやりとりになるかも。

と。

 

けれど、好いている気持ちや大切に思っている気持ちは必ずしも頻度や速度感、言葉で100%伝わるものではありません。

そして、死ぬから病が来るから、その人との会話が最後になるとは限らない。

なんとなくやトラブルがあって縁が切れてしまうことだってあります。

 

そう思うと人間関係は結局のところ個人個人の解釈次第だから、最後になるかもという気持ちで焦らなくたっていいのかなと思えて来ました。

大切な人へ大切に思う気持ちをもって、必要とされるときに関われたら幸せ。

そう思うくらいが丁度いい。

 

基本は限られた自分の時間がどれだけ豊かになれるか、

豊かに感じる感性を持つ工夫をできるかどうか考え、行動することが、自然と人間関係を最期の時まで良好にする方法だと思います。

 

豊かに感じる感性のヒントは、

遠くの夢を見過ぎないこと。

もっともっとになりすぎないこと。

目の前の人間関係に感謝すること。

今を楽しみつつ積み上げてゆくこと。

今の自分をきちんと見つめて、受け止め伸ばすこと。

 

今の自分はそういった考えだけれど、今後どうなってゆくのか楽しみです。