maiko no ashiato

日々のきろく

家族でいる責任

 

統合失調症の前兆期と思われるころ、私は夫に離婚すると言い放ちました。

夫はありがたいことに抵抗してくれたけれど、こうと決めて止まらなかった私です。

統合失調症の急性期に入院して妄想から離脱。我を取り戻した私。
離婚後、妄想の世界に入ってしまった私の周りでは元夫が私を入院させるべく動いてくれていたのだと知りました。

なぜこんなにも大切な存在を手放してしまったのだろうと後悔しやり直したい気持ちでいっぱいです。

けれど退院後落ち着いて自分を見つめ返した時。
再発リスクの高いこの病気を持っている人間を背負わせるのか。
そう思いました。


入院すればお金がかかり、早い段階で夫の存在を忘れることだってありうる。
子供をつくることも難しいのではと思えてなりません。

私には兄弟がひとりいます。
今回の入院でもどれだけ振り回してしまったか。

家族であるということは連携して何か起きた時、費用や労力面で責任が生じます。
私は大切で幸せな時間をくれた元夫にそれらを背負わせたくない。

一緒に手を取って生きていきたかったけれど、その責任が生じた時どれほど辛いかは、

母が倒れて9年間そして今も寝たきりという経験がある私にとっては痛いほど承知している事実です。


家族でいる責任はなるべく背負わせたくない。
幸せだった記憶はあるから。

ひとりは怖くて嫌だけれど、それでもひとりで強くいきたい。